夜、何も出来ずに部屋で座り込んでいる時、カーテンを開けて月が見えないと本気で死んでやろうかという気分になる。 死にませんが。せめて月くらい見せてくれ。 夜の雲ほど鬱陶しいものもない。 仕方がないのでライターで火を灯す。 穴から細い火が吹き出る…
六時に起きたが頭が働かないので寝た。たぶんこの後も寝る。寝るたびに残り時間がすり減っていく。だが、少なくとも、まだ朝だ。 まだ子供だと思い込んでいるうちに、とっくに成年を過ぎていた。 本当は二十歳までにピストル自殺しているはずだった。拳銃が…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。