絶対に旅行に行かなければならない

昆虫が怖いのは、大して虫のいない環境で育ったからだ。

死ぬのが怖いのは、まだ一度も死んだ事が無いからだ。

人間が怖いのは、碌に人と会話しない人生を送って来たからだ。

 

 

思い返してみると、見事に自分自身の話しかしていない。

それも当然というもので、人と関わらないから他人の事など書きようがないのです。

自己中心的だから孤立するというより、孤立しているからこそ自分の事しか考えなくなる。

すると自意識は加速度的に肥大化し、その人はもはや現実というよりは、強固な自己意識が作り出した幻想の中に住まうようになるのだ。

空想の中に自ら引きこもっている人間を、外部から救い出す術はない。

 

 

しかしそんな事はどうでも良いのです。私は、ついに外へ出て、酒を買ってくることに成功しました!!!

これは人生で唯一の成功体験といってよい。お陰で今はいい気分です。

先ほどはライターでポテチに火を付けようとしていたが、ギリギリのところで正気に戻ってやめました。

いま調べてみたところ、ポテトチップスは着火剤の代用品として使われるくらいよく燃えるようで、アルコールさえもう少し入っていたなら、私は晴れて放火犯になれていたでしょう。非常に惜しかった。

判断能力のない人間の傍に、危険物を置く事の恐ろしさがよく分かりますね。酔っぱらいなど赤子と同じだ。今の私は赤ちゃんなので何しても許される。神がいなければ、すべてが許される。許せ

 

思えば分別のない子供の頃は、今より多少はましだった気がします。

酒を飲めば思考は一気に幼児化し、ついでに認知症のリスクも高まって一石二鳥。

当然ボケた私の面倒みる人間などいないわけですが、こういう場合ってどうなるんですかね。

孤独死という結末だけは決まっているが、そこへと至る過程が分からない。

結果より過程が大事と言う訳ですが、これほど興味の惹かれない途中経過もないだろう。

それは私に限った話でもありませんが。

生れて、なんやかんやあって、死ぬ。

見ろ、これがお前たちの全てだぞ!

その過程こそに意味があるんだとか主人公みたいなこと言い出す人は黙っててください。

分かってるから。あなたが完全に正しい。

 

 

ところで表題の件ですが、近々どこかに宿泊する事を夢見ています。

ずっと自分の部屋にいると気が狂うのは周知の事実だからです。

最寄りのアパホテルにでも泊まろうか。

それを旅行と呼んで良いのかは大いに怪しい所ですが、家に居るよりは良い気がする。

問題は、予約などをする気力がない事です。頭痛もするのでとりあえず寝ます。

寝るしかない。